Raffaello Savant

ぼくは、「稀代の悪女」の息子らしい。 そのせいでずっと不遇な人生を送っていたぼくは、ある日ぼくを迎えにきた伯母さんとともに、あてもない旅に出ることになった。 伯母さんは肩提げの鍵盤を弾いて日銭を稼いでいて、ぼくは知らない言語のその歌を聴きながら、母の遺した手記を読むのが日課になった。 ​手記の中の母はいつも溌剌としていて、横暴で、伯母さんのことをとても愛していた。 ​いつしかぼくは、愛想のない寡黙な伯母さんが、どんな歌を奏でているのか知りたくなった。 いったい伯母さんは、悪女の母のことを、どう思っていたのだろうと。 ----- ファンタジー物語音楽制作サークル「Raffaello Savant」がお送りする、ちょっと切ない物語音楽CDです。語り6編+楽曲6曲構成でお楽しみください。 2024/10/27 M3-2024秋 L08b「Raffaello Savant」にて頒布予定 特設サイト：https://raffaellosavant.wixsite.com/alhena CD体裁：紙ジャケット/CD-R/16Pブックレット アルフ：佐藤小織 ポリュー：紅原ユウ子 カスタ：佐倉アヤキ 制作：Raffaello Savant